完璧でなくていい。不完全だからこそ…
どこか真面目人はつい完璧を求めて行動してしまう。
完璧を追い求めてしまって自分の首を締めることになる。
上司・先輩に早めに相談していたらもっと早く解決できたのに…ってことが多い。
何でも経験のある人に聞くのが1番速い。
ただ聞くだけでなく、前もって自分で考えることは大事ですが…。
私もそういう傾向が強いです。最近は少なくなってきているかなと思っています。
どこかのタイミングで完璧にならなくていいんだと思えたからだと思います。
何がきっかけだったのかと思い返してみると、一年ほど相田みつを美術館に通って仏教の心に触れる機会があったからかなと思います。
相田みつをさんは武井哲応老師から禅を学んでいて、禅の心が数々の作品に出てきている。
例えばこの言葉。
そんかとくか 人間のものさし うそかまことか 佛さまのものさし
私はこんな感じの内容かなと解釈しています。
どんなものさしで生きていくか
人間のものさしには目盛りがついているんです。
相対的な価値という目盛りがついているんです。
例えばテストで80点をとった場合、平均点が50点だとすごいね!となり90点だともうちょっと頑張ろうとなる。
その時の状況が変わるだけで価値が変わってしまう。
顕著なのがお金ではないでしょうか。
あっちの店の方が○○円安かった。もっと安くならない?
そういうものに振り回されると心が擦れてしんどくなってしまわないかな。
一方佛さまのものさしには価値の目盛りはついていない。
極端な話どれでもいい。どれも同じ価値だ。
人それぞれに個性があり幸せの形がある。役割や適切な場所がある。
他と比較する必要はないよ。
自分の生き方は自分で決めたらいいよ。
不完全だからこそ支え合える
先日読んでいた本「「損する生き方」のススメ」の中にもものさしの話がでてきていました。共感できる内容が多かったです。
その中の一つに1人で完璧にならなくていいなだなと思えるものがありました。
西シベリアに住んでいるネネツ人にこんな伝説があるみたいです。
人間が北に向かってどんどん歩いて行くとオーロラのカーテンがかかっている。
そのカーテンをくぐって、なおも北へ行くと一本足の住人の国へ着くというんです。
そこでみんな一本しか足がない。
したがって歩けない。
そこで男と女がペアになって、しっかり合体して肩を組んで歩くようにした。
そうしたら風よりも速く走れるようになった。
でも、ふたりが別れると一本足に戻ってしまうから、
また歩けなくなってします。
そういう伝説です。
著者のひろさちやさんは結婚式のスピーチでこんな話をするようです。
どこかで使えそうかな、使いたいなと思うような内容です。
完全な人間同士が結婚すると考えると、どうなると思いますか。
私も二本足、あなたも二本足。
完全な人間だと思ってペアになって歩くと、二人三脚になってしまいます。
運動会でやったことがあると思いますが、二人三脚でお互いに足を縛りつけて走ると、
誰でも「自分ひとりのほうがうまく歩けるのに」と思ったはずです。
「相手の足が速すぎる」「遅すぎる」という不満が出てきます。
それではダメなんです。
私も不完全、あなたも不完全ーーー不完全同士。
いいかえれば一本足の人間がふたり寄ってようやく二本足になれたと考えること。
そのつもりで結婚生活を送ることです。
そうすればうまくいきます。
他にも心が軽くなる言葉がありました。
よかったら手にとって見てください。
「損する生き方」のススメ (Forest 2545 Shinsyo)
- 作者: 石井裕之,ひろさちや
- 出版社/メーカー: フォレスト出版
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